チキータは、短い下回転サーブに対してバックハンドで内側を擦る攻撃的レシーブ技術です。
チキータと似ていますが、回転方向とボールの伸びが大きく異なり、
相手の3球目攻撃を防ぎながら主導権を握れるのが最大の特徴です。
この記事では、
・逆チキータの正しい打ち方
・安定するコツ
・試合で使うタイミング
を初心者〜中級者向けにわかりやすく解説します。
逆チキータを安定させるには、回転の理解とレシーブの基本が欠かせません。
→「卓球の回転の基本」
→「卓球レシーブの基本」
を先に確認しておくと習得が早くなります。
逆チキータとは?(ミュータと呼ばれる理由)
逆チキータとは、バックハンドでボールの内側を切り裂くように擦るレシーブ技術です。
通常のチキータが「外側へ巻き込む」のに対し、
逆チキータは内側へ振り抜く逆方向のスイングになります。
この動きが従来技術と異なるため、一部では「ミュータ(変異型)」と呼ばれることもあります。
卓球のチキータの名前は、有名なバナナブランドの名前が由来です。強い横回転がかかりバナナのように飛んでいく意味合いで名付けれらました。
逆チキータはこのチキータの回転とは反対の逆回転のため、逆チキータといいます。
チキータとの決定的な違い
- チキータ :ラケットを外側に振って、横上回転(右利きなら左回転)をかける
- 逆チキータ:ラケットを内側に振って、逆方向の横回転(右利きなら右回転)をかける
| 技術 | チキータ | 逆チキータ |
|---|---|---|
| 回転方向 | 外側へ巻き込む横回転 | 内側へ切り裂く横+前進回転 |
| 軌道 | 曲がる・弧線 | 直線的で伸びる |
| 目的 | 展開作り | 主導権奪取 |
| 難易度 | 安定重視 | 判断力重視 |
| 効果 | 安全に攻撃参加 | 相手の待ちを破壊 |
逆チキータはチキータ対策として生まれた技術であり、
現代卓球ではこの2つを使い分けることでレシーブの幅が大きく広がります。
逆チキータの回転の仕組み
逆チキータの最大の特徴は、
横回転+前進回転が強く混ざることです。
これによりボールは
- バウンド後に沈まず「伸びる」
- 相手のラケット角度が合いにくい
- カウンターされにくい
という性質を持ちます。
つまり逆チキータは「回転量」よりも
回転の質で崩す技術です。
逆チキータの打ち方(やり方手順)

- ラケットの先端を下に向け、バックスイングの構えから、ボールに合わせて右足をだします。
- 肘を高めに上げた状態で、ラケットを手前に引き,
- 前腕と手首をつかってボールの右後方を打球するように
- 右上方向に振り抜きます。
① 準備姿勢
台に近づき、体をやや被せる前傾姿勢。
② 肘を前に出す
肘を体の前に固定することでスイング軸が安定します。
③ 手首を外側にセット
ここが最重要ポイント。
逆チキータは手首の解放方向が逆になります。
④ ボールの内側を擦る
押すのではなく、薄く滑らせるように擦ります。
⑤ 前方向へ振り抜く
横ではなく前へ抜ける軌道を意識します。
逆チキータはツッツキ・ストップ・フリックとの使い分けで効果が最大化します。
逆チキータを失敗しないための2つのポイント
ボールに合わせて右足を出す。
卓球の台上技術の基本は短いボールに対し体を近づけることです。
逆チキータについても同様で、ボールに対し右足を出して体を近づけて打ちます。
そうすることで、安定して逆チキータを打つことが出来ます。
肘(ひじ)を高くあげて打つ
逆チキータのスイングは上げた肘を軸にすることで成り立ちます。
肘を軸にして、腕と手首をうまく使い、ラケットを右上に引っ張って
ボールに左横回転を掛けるようスイングします。
そうすることでボールに肘と腕と手首の3つの力が作用して、回転力を高めることになります。
卓球動画 逆チキータ
プロ選手加藤美優選手の逆チキータ
試合での使いどころ(戦術としての逆チキータ)
逆チキータは「打てるから使う技術」ではなく、
使う場面を選ぶ判断技術です。
有効な場面
✔ 短い下回転サーブ
✔ 相手がバック待ちしている
✔ 3球目攻撃をさせたくない
✔ 展開を速くしたい
✔ ミドルを詰まらせたい
特に現代卓球では
「チキータ待ち」の選手が多いため、逆チキータが非常に有効になります。
逆チキータ→4球目展開パターン(戦術連動)
逆チキータは単発技術ではなく、
次のボールを有利にするための布石です。
パターン①:逆チキータ → 浮いたボール → バックドライブ
最も基本的な展開。相手は角度が合わず浮きやすい。
パターン②:逆チキータ → 詰まらせる → フォア強打
ミドル侵入による体勢崩し。
パターン③:逆チキータ → ブロック誘導 → カウンター待ち
ラリー主導権を握る形。
逆チキータ→チキータ→逆チキータ(交互戦術)
逆チキータはチキータと逆の回転ですが、フォームが非常に似ています。
このチキータと逆チキータの似た打撃フォームをうまく活用する戦術として、交互に織り交ぜて出すといった方法があります。
同じフォームで繰り出される2つのチキータは、相手を翻弄させることが出来、なおかつ得点につなげる事ができます。
レベル別 練習方法
初心者:擦る感覚だけ作る
スピード不要。回転をかける感覚を最優先。
中級者:コース打ち分け
クロス・ミドルを狙い分け、戦術使用を想定。
上級者:3球目連動練習
逆チキータ→ドライブの連動練習を行う。
よくある失敗例
❌ 押してしまう
逆チキータは押す技術ではありません。擦りが不足するとただの当て打ちになります。
❌ 横に振りすぎる
横振りはチキータの動き。逆チキータは前方向。
❌ 手首を使いすぎる
主導は前腕。手首は補助です。
逆チキータの返球方法(対策)
逆チキータは回転が特殊なため、
通常のブロックでは対応しにくい技術です。
対策としては
- ラケット角度を少し被せる
- 前で触る
- 回転を消す意識で当てる
回転理解はこちら:
卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組みとサーブ・レシーブ対策
逆チキータに向いているラケット・ラバー
逆チキータでは「強い弾み」よりも
引っ掛かり性能が重要です。
ラバーの条件
✔ シートが強い
✔ 球持ちが良い
✔ 弾みすぎない
✔ 回転重視タイプ
逆にテンションが強すぎると制御が難しくなります。
他技術との連携理解
逆チキータは単体では完成しません。
以下の技術理解と組み合わせることで真価を発揮します。
現代卓球における逆チキータの役割
現在の卓球は「レシーブから攻撃する時代」です。
かつては
ツッツキ → ラリー開始
でしたが、今は
レシーブ → 即主導権争い
へ変化しています。
その中で逆チキータは
チキータ対策のさらに先にある技術
として重要性が高まっています。
✅ FAQ
逆チキータとは何ですか?
逆チキータとは、バックハンドでボールの内側を切り裂くように擦るレシーブ技術です。通常のチキータとは逆方向にスイングし、横回転と前進回転を組み合わせた伸びるボールを出せるのが特徴です。
逆チキータとチキータの違いは何ですか?
チキータは外側へ巻き込む横回転主体の技術ですが、逆チキータは内側へ振り抜くため直線的で伸びる軌道になります。目的も異なり、逆チキータはより攻撃的に主導権を奪う技術です。
逆チキータは初心者でもできますか?
可能ですが、まずは通常のチキータで擦る感覚を習得することが大切です。その後、手首の使い方と前方向への振り抜きを意識すると習得しやすくなります。
逆チキータはどんなサーブに有効ですか?
短い下回転サーブや横回転系サーブに特に有効です。相手がバック待ちしている場合にも効果的で、3球目攻撃を封じやすくなります。
逆チキータが安定しない原因は何ですか?
押してしまっていること、横に振りすぎていること、手首を使いすぎていることが主な原因です。前方向へ擦る意識を持つことで安定しやすくなります。
逆チキータの返し方(対策)は?
ラケット角度をやや被せ、前でコンパクトに当てることが基本です。回転量よりも伸びを警戒し、ブロックではなく軽いカウンター意識で対応すると効果的です。
逆チキータに合うラバーはありますか?
引っ掛かりが強く、球持ちの良いラバーが向いています。弾みが強すぎるラバーよりも、回転重視タイプの方が安定しやすいです。
まとめ
逆チキータは難しい技術ではありません。
難しいのは「使う判断」です。
- 回転の質で崩す技術
- チキータとの使い分けが鍵
- 試合展開を変えるレシーブ攻撃
- 現代卓球では必須スキル
正しく理解すれば、
レシーブの世界が一段階広がります。



