卓球のストップとその意味とは
卓球のストップとは、短い下回転のボールを返球するための台上技術です。

ストップは自分のコート内に打ち込まれた短いボールに対して、バウンドして すぐ、ネットすれすれに短く打ち返すことで、相手コートに小刻みにバウンド させます。
このように相手の攻撃をストップするようなスタイルから、攻撃を止める 意味合いでストップと呼ばれています。
ストップによる回転
ストップの回転は基本的には下回転です。
短めの下回転ボールに対し下回転力そのものを、相手のネット際に返します。
卓球のストップの種類
ストップには、フォアハンドとバックハンドの2種類のストップがあります。
フォアハンドストップはフォア面に、バックハンドストップはバック面に来た ボールに対し、力を入れずに軽いツッツキ打ちのようなイメージで、ネットの 近くに落とします。
卓球のストップのやり方のコツ
フォアハンドストップの打ち方とコツ

- フォアハンドの構えから、ボールに対して右足を出して体全体でボールに近づき、
- ボールがバウンドした直後に軽く押すようにして打球します。
バックハンドストップの打ち方とコツ

- バックハンドの構えからボールに対して右足を出して体全体でボールに近づき、
- 肘を支点にして、ボールが体の中心に来るようにして
- ボールがバウンドした直後に押すようにして打球します。
ストップが安定する3つの方法
ストップ打球のタイミング
ストップの打球のタイミングは、ボールがバウンドした直後です。
バウンド後の打球のタイミングが遅くなると打ったボールが浮きやすくなって しまい、相手に強打を打たれてしまいます。
ボールがバウンドした直後に打つと、安定したストップを打つことができます。
ストップを打球する際のラケットの角度
ラケットの角度は固定した状態を保ってスイング
ストップでの打球の際にはラケットの角度は一定に保った状態、つまり固定した状態で打ちます。
打球の際にラケットを固定してスイングすることで、ボールの高さが安定した ストップを打つことが出来ます。
卓球動画ストップ
プロの選手によるストップ技術解説
ストップのコツ
卓球のストップは基本的に短めの下回転を打球する技術ですが、やり方次第で
上回転ボールをストップで返球することができます。
ストップとツッツキとの違い
ストップとツッツキはどちらも下回転を返球する技術ですが、いくつか違いがあります。そのうちの1つが打球のタイミングです。
ボールがバウンドした直後に打つのがストップ。ボールがバウンド後の頂点に 達したときに打つのがツッツキとなります。
また、ツッツキよりもストップはやや弱めに打ちます。
<参考>卓球のツッツキについて詳しくはこちらで解説しています。
ストップとフリックとの違い
ストップとフリックはどちらも同じ台上技術ですが、ストップが相手の攻撃を 止めるのに対し、フリックは攻撃を仕掛けることを目的とします。
またストップが下回転を返球するのに適しているのに対し、フリックは基本的に短めの上回転返球技術となります。
試合におけるストップからの展開
ストップによる4球目攻撃
卓球における4球目攻撃とは、相手がサーブ➡自分がレシーブ➡相手がレシーブ➡自分が攻撃といった4球目に攻撃を仕掛けることをいいます。
卓球の試合では下回転を多く展開することが多いため、ストップなどの下回転 技術による返球は欠かすことは出来ません。
ただこのストップは下回転を返球するだけでなく、攻撃の糸口につなげることが出来る側面があります。それがストップによる4球目攻撃です。
ストップにおける4球目攻撃のやり方とは、相手のサーブを打つ2球目に相手が返しにくいコースや位置にストップを打って、相手の返球を弱らせたり、浮かせることで4球目に攻撃系のドライブやスマッシュを放ち、得点につなげることです。
ストップによる4球目攻撃の具体的なやり方
まずは相手が打った下回転サーブをストップによる低めのボールで返し、相手が打ち返したボールが浮いたところを狙ってフォアドライブやスマッシュで攻めるというのがストップによる4球目攻撃です。
相手のボールを浮かせる前提の攻撃ですが、効果的な攻め方となります。
<参考>フォアドライブやスマッシュについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
卓球ストップ練習方法
卓球のストップの練習方法としては、基本的にラリー練習です。
パートナーに短めの下回転をサーブしてもらい、早めの打球点で相手コート内に返球します。
低く短い打球として返球することを目的としてください。
卓球ストップのレシーブ方法
ストップにはストップでレシーブ
相手がストップを打ってきた場合、こちらも同じ様にストップで打球する方法があります。
ただ、ネット際に落ちるストップのバウンドの短い打球を同じストップで返すには、素早い対応が必要なため少し難易度が高い技術です。
ボールへの反応が遅れた場合、ネットにかかるなどミスに繋がります。
素早くネット際に来たボールに反応し、バウンドした直後に更に短いストップで返すことで相手の意表を突き、得点につなげることができます。
ストップにツッツキでレシーブ。
相手が放ったストップの打球をツッツキなどで打球する方法があります。
ストップとツッツキの打ち方は、ほぼ同じですがストップが相手のコートに軽く返すのに対し、ツッツキは更に攻撃力を増して返球することができます。
ストップで打ち込まれた下回転に対し、コースを突いたツッツキで対抗しましょう。
まとめ
卓球のストップの意味や種類、回転、そしてやり方のコツなどを解説させて いただきました。
卓球のストップは相手の攻撃を止めることから、ストップといわれています。
相手の攻撃を止めることで、試合を優位にすすめることが出来るため、ストップなどの下回転技術はとても有効です。是非、覚えていきましょう。