卓球のサーブの基本的なルールと打ち方

卓球のサーブの基本的なルールと打ち方 卓球のルール
卓球のサーブの基本的なルールと打ち方

卓球のサーブ

卓球のサーブとは最初の1球目を打つことをいいます。

卓球のサーブは、1球目として相手の影響を受けず、下回転や横回転をかけたり、相手の返しにくいコースにボールを打つなど、自分の思い通りのプレイをすることが出来ます。

サーブ権

このサーブは通常交互に2回ずつ打つことが出来ますが、

このサーブを打つ権利のことを卓球用語でサーブ権といいます。

サーブルール(打球の順番)

サーブは1人2本と決められており1人が2回サーブしたら、次はもう1人が2回打つというルールが決められています。

しかし、このサーブのルールには例外があります。

卓球の試合形式は通常11点制となっており、どちらかが11点とれば勝ちとなります。

しかし、両方の得点が10対10(テンオール)になった時には、どちらかが2点リードするまでは試合は続きます。

このテンオール以降は決着がつくまで1本ごとに交替してサーブを打つというのがルールです。

<参考記事>テンオールについて、詳しくはこちらで解説

サーブの打ち方と基本ルール

卓球のサーブにはルールが明確に決まっています。

このサーブのルールを知らないと試合上においてペナルティを取られることもありますので
サーブルールのポイントをしっかりと覚えていきましょう。

サーブの打ち方と基本ルール

サーブを出す時は、卓球台より高く、相手よりボールが見えるような位置で、

まずはフリーハンドの手のひらの上にボールを置きます。

フリーハンドとはラケットを握っていないほうの手の事を言います。

サーブの打ち方と基本ルール

手のひらを広げて、ボールを相手に見えるようにするのがポイントです。

以下は、やってはいけない動作になります。

  • 手の甲などに乗せる。
  • ボールを手のひらで包み込んで隠す。
  • 指の間に挟む。
  • 手を丸めてボールを固定する。

②ボールを持った状態で動作を一旦静止します。

卓球のトス

③卓球台よりも高い位置から

手のひらの上のボールを、

ほぼ真上に16㎝以上の高さに

回転させることなく投げ上げます。

ボールを持った状態で、体を一旦静止してから、トスを上げます。

トスはまっすぐ上に16センチ以上、上げるのがポイントです。

以下は、やってはいけない動作になります。

  • 卓球台よりも低い位置からのトス。
  • トスの高さが16cm以下。
  • トスを上げる時、回転をかける。
  • ななめに投げ上げる。

ボールが落下中に、自分のコートに1度ワンバウンドするように打ちます。

この時に、卓球台の上よりも高い位置で打球することが決められています。

ボールが落下中に、卓球台より高い位置でボールを打ち、卓球台にワンバウンドさせ、相手コートに入れます。

以下は、やってはいけない動作になります。

  • ボールが落ちてくる前の打球。
  • 卓球台よりも低い位置で打球。
  • 自分のコート内にバウンドさせてから打つ。

以上が、サーブのルールと打ち方になります。

次は、サーブの打つ場所について解説していきます。

サーブを打つ場所のルール

サーブの打つ場所については、卓球台のエンドラインより後方と決められています。

サイドラインの横などでサーブを打つとルール違反となります。

サーブの打つ場所のルール

必ずエンドラインよりも後ろで打つようにして下さい。

卓球ルールに基づいたサーブの打ち方まとめ

  1. 卓球台のエンドラインの後ろに位置する。
  2. 相手よりボールが見えるように、卓球台よりも高い位置で、手のひらの上に ボールを置きます。
  3. ボールを持った状態で動作をいったん静止する。
  4. 卓球台よりも高い位置から手のひらの上のボールを、ほぼ真上に16㎝以上の 高さに回転させることなく投げ上げます。
  5. ボールが落下中に、卓球台よりも高い位置で自分のコートに1度ワンバウンドするように相手コートに入れるように打ちます。

ダブルスにおける卓球サーブルール

対角線(クロス)にサーブを打つ

シングルスの場合、サーブは自分のコートのエンドラインより後方であれば

どこから打っても良く、また、相手コートのどこに打っても有効ですが

ダブルスの場合、

サーブを打つときには、自分のコート内の右反面から、相手コートの右反面に対角線(クロス)にサーブを打つ必要があります。

またダブルスの場合、ペアの二人がそれぞれ決まった相手にサーブを打ち、
決まった相手からのサーブをレシーブで受けるといったルールとなっています。

<参考記事>卓球のシングルスとダブルスの違い

卓球のサーブのコツ

トスを上げるときには腰とひざを使う。

サーブの際、トスを上げる時に腕だけで使うと上手くできません。

サーブで安定してトスを上げるコツとしては、

腰に力を入れて、ひざを上に上げながらトスを上げると安定したトスを上げることができます。

最適なサーブの立ち位置と足の位置で構える。

卓球のサーブにおいては、立ち位置や足の位置はとても重要です。

フォアやバックといった打ち方によって、立ち位置と足の位置を変えていきましょう。

フォアサーブに最適な立ち位置・足の位置

立ち位置はバック側に立ち、卓球台に対して平行に右横を向き足の位置は左足を1歩前に出して、右足を後ろに構えます。

(左利きの場合、逆になります)

バックサーブに最適な立ち位置・足の位置

こちらも立ち位置はバック側に立ち、卓球台に対して平行に左横を向き足の位置は右足が半歩前・左足が後ろです。

(左利きの場合、逆になります)

なお、ダブルスの場合の立ち位置は、自分のコートの右反面からのみとなります。

ラケットの種類によるサーブの打ち方の違い

シェークハンド

シェークハンドラケットは、握手するように持つのが特徴です。

横回転サーブ系のサーブを打つときなどは、ラケットを持ち変えたりする必要があります。

ペンホルダー

シェークハンドと比べると、比較的左右の動きに柔軟な握り方になりますので,持ち替える必要はなく、横回転系サーブを打つことができます。

卓球のサーブの種類

卓球のサーブの種類は主に次の5つです。

  • 回転をかけないサーブのナックルサーブ。初心者の方は、このナックルサーブから入るのが一般的です。

  • 前進回転のサーブがドライブサーブ。ボールに強い上回転をかけていく攻撃系のサーブとなります。

  • 下回転をかけるやり方の卓球のサーブが下回転サーブ。刃物で切るように打つことから、「カットサーブ」と言われています。

  • 横回転をかけるやり方の卓球のサーブが横回転サーブ。ボールに横回転を加えることで、相手を翻弄させる事ができます。

  • しゃがみこみながら打つサーブがしゃがみこみサーブ。体をしゃがみこませる加重を利用した回転系のサーブです。

また、それぞれのサーブにフォアハンドバックハンドがあります。

<参考>卓球サーブ 種類一覧(各サーブの打ち方・コツも解説)

サーブにおける台上ルール

ネットイン

ネットインとは、打球がネットに当たってから相手のコートに入った場合のことです。

この場合、得点がノーカウントになってサーブがやり直しになります。

このネットインについては、サーブの場合はノーカウントとなりますが、
通常のラリー中にネットインした場合は正しいリターン(返球)となり、そのままラリーが続きます。

エッジ

打球が卓球台の角(エッジ)に当たった場合サーブでもラリーでも有効打となりボールを打った選手に得点が入ります。

サイド

ボールが卓球台の側面(サイド)に当たった場合は「サイド」と呼ばれ、この場合、ボールを打った選手のミスとなります。

卓球台のネット、エッジ、サイド

<参考>ネットイン・エッジボール・サイドボールについてはこちらで解説

卓球のサーブ練習

自宅でできる練習法

初心者向けトス練習

初心者の方が自宅でできる練習としては、まずはトスの練習がおすすめです。

手のひらにボールおき、腕だけでボールを真っ直ぐ上に上げられるようにする練習です。

回転を掛ける練習

トスが真っ直ぐ上げられるようになったら、次はラケットにボールを当てて回転をかける練習です。

やり方としては、左手にボールを持ち、水平にした右手のラケットに投げていきます。

ラケットは、水平にした状態でボールの下で横にスライドするように打ち、左手でボールを取ります。

自宅でのサーブの基礎練習方法は、たくしょーさんが動画で詳しく解説しています。

卓球サーブの練習動画

卓球サーブの基礎練習( たくしょーさん動画レッスン )

実践的なサーブ練習( 卓球知恵袋 )

卓球のレシーブ・リターンルールとシングルス・ダブルスの試合ルール

卓球にはこのサーブルールのほかにも、レシーブ・リターンルールシングルスダブルス試合ルールなどもあります。こちらもぜひ覚えていきましょう。

卓球ルール解説 レシーブ・リターンルール

卓球ルール解説 シングルスルール

卓球ルール解説 ダブルスルール

「完全解説」卓球の得点ルールと得点方法

卓球のサーブの基本的なルールと打ち方 まとめ

卓球のサーブの基本的なルールと打ち方を解説させていただきました。

卓球のサーブは、1球目として相手の影響を受けないため、自分の思い通りのプレイをすることが出来るます。

相手が返球できない好サーブによって得点を得るサービスエース。

サーブを相手の打ちにくいコースを狙い、返ってきたチャンスボールを相手に好返球して得点を得る(3球目攻撃)

サーブにはこのように様々な攻撃の組み立てをすると行った側面があります。

サーブルールをしっかりと覚え、様々なサーブの種類やコツを覚えて、ぜひ、試合で活用していきましょう。