- 図解 卓球の3球目・4球目攻撃まとめ
図解 卓球の3球目・4球目攻撃まとめ
卓球の3球目攻撃・4球目攻撃
卓球に戦術に、3球目攻撃と4球目攻撃というものがあります。
卓球における3球目攻撃とは、相手に3球目に攻撃を仕掛ける前提で、
戦略的にボールを打っていくことを意味します。
また、4球目攻撃も同様、こちらも相手に4球目に攻撃を仕掛ける前提で、
戦略的にボールを打っていくことを意味します。
以前の記事でこちらの2つは解説していましたが
今回は、この3球目攻撃と4球目攻撃をまとめていきたいと思います。
3球目攻撃とは
具体的には、相手が打ちにくいようなサーブを放ち、
相手のレシーブが甘く返ってきたボールを狙って、
3球目に攻撃的な返球をして得点を狙う攻撃のパターンのことをいいます。
(例) 3球目攻撃
3球目攻撃
1球目
サーブを打つ
2球目
相手の返球
3球目
効果的な返球で得点に結びつける。
自分がサーブ➡相手がレシーブ ➡3球目を狙い攻撃
この3球目攻撃は、1球目のサーブがポイントです。
サーブで様々な工夫を凝らし、相手に甘いボールに返球させ、3球目で攻撃するチャンスを作ることが重要となります。
3球目攻撃のポイント
サーブで様々な工夫を凝らし、相手に甘いボールを返球させ、3球目で攻撃するチャンスを作ることが重要となります。
4球目攻撃とは
4球目攻撃とは、相手のサーブに対し、2球目に相手が攻撃しにくいボールを返球し、かろうじて相手が返したところの4球目に得点を狙う攻撃のパターンのことです。
(例) 4球目攻撃
4球目攻撃
1球目
相手のサーブ
2球目
レシーブ
3球目
相手の返球
4球目
効果的な返球で得点に結びつける。
相手がサーブ➡自分がレシーブ ➡ 相手がレシーブ ➡ 4球目を狙い攻撃
この4球目攻撃をするためには、4球目攻撃をする前に相手に3球目攻撃をされないようにすることが重要。
そのため4球目攻撃をするためには、2球目に相手が攻撃しにくいボールを相手に放つことが大切です。そして、相手の3球目を打ちやすく甘いボールに返球させるといったテクニックも必要。つまり、2球目のレシーブの返し方が4球目攻撃のポイントとなります。
4球目攻撃のポイント
4球目攻撃につなげるために、2球目のレシーブで相手が3球目攻撃を返してこれないようなボールを打つ。
相手に3球目を打ちやすく甘いボールに返球させるといったテクニックも必要。
3球目攻撃と4球目攻撃の攻撃パターン
3球目攻撃と4球目攻撃には多くの攻撃パターンがあります。
当ブログでも3球目攻撃と4球目攻撃の試合で使える効果的なパターンをご紹介してきました。
この中でご紹介した3球目・4球目の攻撃パターンは多くの選手が使用されており、実際に試合でも使われています。
一から自分流の3球目攻撃や4球目攻撃パターンを編みだすことも出来ますが、時間や経験も伴います。
しかし既存のパターンを覚えていくことで、様々な攻撃の引き出しを持つことができるため、得点を得るチャンスにつなげていくことが出来るとともに、その中からオリジナルの攻撃パターンを生み出すことも可能です。
3球目攻撃と4球目攻撃の効果的な12パターン
これまでにご紹介した3球目攻撃と4球目攻撃からピックアップした実際に試合で使える効果的な12パターン(3球目攻撃8パターン・4球目攻撃4パターン)をまとめてご紹介します。ぜひ覚えていきましょう。
3球目攻撃パターン
3球目攻撃パターン1 フォア側にロングサーブ
相手のロングボールを狙っての3球目を強打
1球目サーブ
ロングサーブを相手のフォア側に打つ。
2球目
相手がロングボールで返球。
3球目攻撃
相手のロングボールを狙ってフォア面に3球目を強打。
ポイント
相手のロングボールの3球目にフォアへの強打を狙います。相手の動向次第でバックを狙う場合もあります。
3球目攻撃パターン2 両サイドへロングサーブ
3球目を最初のサーブとは逆サイドへ強打。
1球目サーブ
ロングサーブをフォアもしくはバック側に打ちます。
2球目
相手がロングサーブで返球。
3球目攻撃
3球目に逆サイドを狙って強打。
ポイント
フォアによる攻撃パターンとバックによる攻撃パターンを交互に使うなど、左右にコースを散らすことで相手を翻弄させる狙いです。
3球目攻撃パターン3 ショートとロングを組み合わせる
相手を前後左右に振り回し、得点につなげる
1球目サーブ
ショートサーブをフォアもしくはバック側に打ちます。
2球目
相手がショートレシーブで返球。
3球目攻撃
3球目に逆サイドを狙ってロングで強打。
ポイント
相手を両サイドに振るだけでなく、ロングサーブをショートサーブに変化させるなどで相手を前後左右に振り回し、得点につなげる狙いです。
3球目攻撃パターン4 フォア側に短い下回転サーブ
下回転が返ってくると思わせてフォアドライブの強打
1球目サーブ
短い下回転サーブを相手のフォア側に打つ
2球目
相手がフォア側に返球
3球目攻撃
フォア側に来たボールをフォアドライブで強打
ポイント
最初に下回転サーブを相手に放ち、相手に同様の下回転が返ってくると思わせて逆サイドにフォアドライブの強打です。
3球目攻撃パターン5 フォア側に上回転サーブ
相手のフリックによる返球をフォアドライブで強打
1球目サーブ
上回転サーブを相手のフォア側に打つ
2球目
相手がフリックなどでフォア側に返球
3球目攻撃
フォア側に来たボールをフォアドライブで強打
ポイント
上回転サーブを相手がフリックなどで叩いたところに、更にフォアドライブで強打して畳み掛けます。
3球目攻撃パターン6 バック側に下回転サーブ
3球目を回り込んでフォアドライブ
1球目サーブ
下回転サーブを相手のバック側に打つ
2球目
相手がバックツッツキでバック側に返球
3球目攻撃
バック側に来たボールに回り込んでフォアドライブで強打
ポイント
相手に下回転またはツッツキで返ってくると思わせて、ボールに回り込んでフォアドライブの強打パターンです。
3球目攻撃パターン7 バック側に下回転サーブ
相手に下回転を返球すると思わせて、上回転ドライブを打つ
1球目サーブ
下回転サーブを相手のバック側に打つ
2球目
相手がバックツッツキでバック側に返球
3球目攻撃
バック側に来たボールをバックドライブで強打。
ポイント
相手に下回転での返球と思わせて、バックハンドで上回転ドライブを打つ3球目攻撃パターンです。
3球目攻撃パターン8 バック側に上回転ロングサーブ
相手のバックハンドにバックハンドドライブ攻撃
1球目サーブ
上回転ロングサーブを相手のバック側に打つ
2球目
相手がバックハンドで、バック側に返球
3球目攻撃
バック側に来たボールをバックドライブで強打。
ポイント
ロングサーブを放ち、相手を後ろに下げたところを狙い、フォア側に鋭いドライブを打つ攻撃です
4球目攻撃パターン
4球目攻撃パターン1 卓球のチキータによる4球目攻撃。
チキータからの4球目バックハンド攻撃
1球目
下回転サーブによる相手からの攻撃
2球目
前に出て強烈なチキータで返球。打球後素早く後ろに下がる。
3球目
相手の返球
4球目攻撃
バックハンドドライブで攻撃
ポイント
ポイントとしては、チキータの返球後に前に出てきた相手に対し、バックハンドで攻撃を仕掛ける点です。
相手が、前に出てきたところをすかさず攻撃することを目的とした戦術であり、チキータを使った4球目攻撃となります。
4球目攻撃パターン2 ストップによる4球目攻撃
ショートサーブに対して、ストップレシーブからの4球目攻撃
1球目
相手の下回転サーブによる攻撃
2球目
ストップによる低めのボールで返球。
3球目
相手の返球
4球目攻撃
ボールが浮いたところを狙ってフォアドライブやスマッシュ。
ポイント
相手が打った下回転サーブをストップによる低めのボールで返し、相手が打ち返したボールが浮いたところを狙ってフォアドライブやスマッシュで攻めるというのがストップによる4球目攻撃です。
相手のボールを浮かせる前提の攻撃ですが、効果的な攻め方となります。
4球目攻撃パターン3 ブロックによる4球目攻撃
ブロックは強打を狙っての4球目攻撃に最適
1球目
相手の下回転サーブによる攻撃
2球目
ツッツキで返球
3球目
相手がフォアドライブで返球
4球目攻撃
フォアまたはバック面など相手の反対側に向けてブロックで攻撃します。
ポイント
ブロックマンとしての戦術のポイントとしては、相手がドライブで打ってくるようにツッツキで返球することです。
この4球目攻撃パターンは試合でもよく見られる効果的なスタイルです。
4球目攻撃パターン4 ドライブによる4球目攻撃
ロングサーブには、相手のミドルを狙ってドライブ打ち
1球目サーブ
相手からのロングサーブ
2球目
相手のミドルを狙って強打のフォアもしくはバックドライブ
3球目
相手がドライブをブロックで返球
4球目攻撃
4球目にフォア、もしくは、バック側を狙って強打。
ポイント
相手からの長いサーブが来たときは回転に関わらず、ドライブで攻めるのが基本です。2球目に相手のミドルラインに強打のドライブを打つことで、相手の3球目攻撃を防ぐとともに、ボールの返球を遅らせて 相手の3球目を打ちやすく甘いボールにさせる事ができ、4球目攻撃に繋げられます。
3球目攻撃・4球目攻撃 まとめ
卓球における3球目攻撃とは、相手に3球目に攻撃を仕掛ける前提で、戦略的にボールを打っていくことを意味します。
また、4球目攻撃も同様、こちらも相手に4球目に攻撃を仕掛ける前提で、戦略的にボールを打っていくことを意味します。
今回ご紹介した3球目・4球目の攻撃パターンは多くの選手が使用されており、実際に試合でも使われています。
これらのパターンを覚えていくことで、様々な攻撃の引き出しを持つことができるため、得点を得るチャンスにつなげていくことが出来るとともに、その中からオリジナルの攻撃パターンを生み出すことも可能です。
まずはこのパターンのコツを覚えて、更に経験を積み、徐々に攻撃パターンを増やしていきましょう。