卓球のブロックの打ち方と技術的な6つのポイント

卓球のブロックとはそしてその意味とは
卓球のブロックとはコンパクトなスイングで相手の強打を返球するための守備的テクニックです。
文字通り、相手の攻撃をブロック(守る)する意味があります。
このブロックにはフォアハンドブロックとバックハンドブロックがあります。
フォアハンドブロックは体の利き腕側のボールを狙い、バックハンドブロックは体の正面、または利き腕とは反対側よりのボールを狙います。
卓球のブロックの役割とメリット
基本的には角度を付けたラケットにて相手の強打を返球するときに使います。
ラケットを当てるだけのレシーブ技術ですが相手のボールの力やスピードを
そのまま相手に返すことが出来るだけでなく、
確実に相手のコートに返球できるといったメリットがあります。
このように守りの技術を駆使して、試合を有利に運ぶ選手のことをブロックマンといいます。
卓球のブロックの打ち方とやり方のコツ
卓球のブロックのフォアハンドとバックハンド、それぞれの打ち方そして技術的な6つのポイントとコツを解説します。
フォアハンドのブロック

- 姿勢をやや低くして、ラケットを通常のフォアハンドの構えより高い位置に構えます。
- ボールがラケットの少し前にきたのを見計らって、打球点は早めのタイミングを狙い
- 肘が体から離れないようコンパクトにスイング。
バックハンドのブロック

- バックハンドの構えから、姿勢をやや低くしてボールが体の中心にくるようにします。
- ラケットを通常のバックハンドの構えより高い位置に構え
- 打球点は早めに、体の正面でコンパクトにスイング
卓球のブロックの打ち方の技術的な6つのポイントとコツ
相手が打球する直前にブロックの態勢をとる
相手がドライブを放った後に、ブロックの態勢を取ろうとしても間に合わないことも多いです。
ブロックを放つのは、相手がドライブなどの強打に限ります。
相手がドライブの構えをしたのを見計らって、ブロックによる返球体勢をとります。
ブロックの構えはラケットは高めにする
ブロックをする際はラケットを高めにするのがポイントです。
低い位置で構えてしまうとラケットにボールを当てる際に下から上にかけてのスイングとなってしまい、安定したブロックを打つことが出来なくなります。
ブロックをする際はラケットを高めにして、上からボールをとらえるイメージです。

回転量に合わせて適切なラケットの角度をとる
相手の打ったドライブの回転量に合わせて、ラケットの角度を調節することが必要です。
ドライブの回転に合わせ、適切なラケットの角度を作ることでボールをうまく相手コートに打ち放つことができます。
フォアハンドブロックの際は体からひじを離さない。
フォアハンドブロックの場合、体の利き腕側のボールを狙いますが、その際ひじを体に固定することで安定したフォアハンドブロックを打つことでできます。
ひじを体から離してしまうとフォームが安定しないだけでなく、ボールが飛びすぎてオーバーミスにつながります。
早めの打球点
ブロックを打つ際は、早めの打球点で打つことで安定したボールを打てるようになります。
打球点が遅くなると相手のボールの威力が落ち、それに伴ってブロックの攻撃力も落ちてしまいます。
基本はボールにラケットを軽く当てるだけ
基本的にはラケットにボールをコンパクトに当てるだけです。
相手のドライブの強打をそのまま相手に返します。
卓球のブロックの打ち方の技術的な6つのポイントとコツ まとめ
卓球の粒高ラバーによるブロックの打ち方のコツ
ラバー特有の回転の変化をおこす粒高ラバー
卓球のラバーには粒高ラバーという特殊なラバーがあります。
粒高ラバーとは、表面の粒が高いラバーで、打ったボールが変化し、相手が打ちにくい球となって返すことが出来るラバーの事です。
粒高ラバーで上回転を打つと、ラバーの粒高ラバー特有の回転の変化により下回転になります。
この粒高ラバー特有の回転の変化である上回転ボールを返球→下回転に変化する特性から
相手が卓球の粒高ラバーを使った場合のブロックの打ち方としては
通常、裏ソフトラバーでは、上回転ボールを当てるだけの ブロックになりますが、
粒高ラバーでは上から下に振り下ろすようにスイングしてブロックを打ちます。
卓球の粒高ラバーによるブロックの打ち方のポイント
相手が裏ソフトラバーの場合、上回転ボールを角度を合わせたラケットに当てるだけ、上回転をそのまま相手に上回転として返球
相手が粒高ラバーの場合、上から下に振り下ろすようにスイングしてブロックを打つ
ブロックとカウンターの打ち方の違い
ブロック同様、同じ守備のテクニックとして卓球のカウンターがあります。
ブロックとカウンターはどちらも同じ攻守一体の技術であり、打ち方も似ていますが
その違いとして、ブロックはラケットのラバーにほぼ当てるだけの打球に対し、
カウンターは相手のボールの勢いに、更に攻撃力を加えることが挙げられます。
卓球のブロックマンによる戦術
守りの技術を駆使して、試合を有利に運ぶ上では、
卓球のブロックマンとして 試合運びを行う場合があります。
この卓球のブロックマンとして
試合を優位に進めるための戦術としては以下の4球目攻撃を狙うのが良いでしょう。
ブロックによる卓球の4球目攻撃とは
卓球における4球目攻撃とは、4球目に攻撃をすることを前提とした戦術です。
- 相手が下回転サーブ
- ツッツキで返球
- 相手がフォアドライブで返球
- ブロックで返球します。
ブロックマンとして試合をする場合、
このような4球目攻撃を狙った攻撃パターンで相手の攻めを崩すことができます。
この4球目攻撃の場合、ブロックマンとしての戦術のポイントとしては、
相手がドライブで打ってくるようにツッツキで返球することです。
この4球目攻撃パターンは試合でもよく見られる効果的なスタイルです。
<参考>卓球の4球目攻撃について詳しくはこちら
効果的なブロックマン対策
卓球のブロックマンへの対策とは
先程のブロックマンとしての戦術とは逆に、試合の相手がブロックマンだった場合の対策です。
試合の相手がブロックマンだった場合、こちらがドライブを打ってきたのを見計らって素早くブロックで返球されてしまい、得点を取られてしまうこともあります。
そのためブロックが得意な選手との対戦の場合は対策を取る必要があります。
卓球のブロックは基本的に体の正面で受けるスタイルです。
前後左右に振られるとブロックのフォームを取れず、思うようにブロックが出来ません。
そのため試合の相手がブロックマンであった場合、
フォアやバックで左右に振ったりショートやロングを織り交ぜたりするなどで、
前後左右に相手を揺さぶることがブロックマンへの対策として効果的なやり方です。
効果的なブロックマン対策のポイント
卓球のブロックは基本的に体の正面で受けるスタイルのため
試合の相手がブロックマンであった場合、
フォアやバックで左右に振ったりショートやロングを織り交ぜて
ブロックのフォームを取らせないことがブロックマン対策となる。
卓球動画 ブロック
【卓球】フォアブロック・バックブロック徹底解説
基本的なバックハンドブロックの打ち方の実践動画
様々なブロック技術についての実践動画
様々なブロック技術についての実践動画です。基本のブロック・横回転・逆横回転(左横回転)それぞれを実践している動画となります。
卓球のブロックの練習方法
ラリーによるブロック練習
ブロックを身につけるのに効果的な練習方法としてラリー練習が挙げられます。
パートナーにドライブサーブを打ってもらい、ブロックで相手に返す練習です。
この練習を行うことで、ブロックのフォームが身につき、ボールの回転に合わせたラケットの角度の感覚やボールコントロールができるようになります。

ラリーによるブロック練習2
1つ目のラリー練習では、同じところにドライブを打ってもらっていましたが、
今度はパートナーから左右にドライブサーブを打ってもらい、
左右に移動しながらフォアハンドブロックとバックハンドブロックで相手に返す練習です。
この練習を行うことで、ブロックによる幅広い守備範囲を広げることが出来るようになります。

卓球動画 ブロック練習方法
試合で使えるブロックの実践練習動画です。
卓球のブロックの打ち方とやり方のコツ まとめ
卓球のブロックは、相手がドライブで攻めてきたときに、相手の強打を返球するのに最適な守備のテクニックです。
強烈なドライブはスピードや球威があるので、返球するにはこういったブロック技術が欠かせません。
相手の強打の威力をそのまま相手に返しますので、相手の攻撃を自分の攻撃パターンに変えていくきっかけにもなります。
ブロックは守備を攻撃に変えていく
非常に有効な技術となりますので、是非覚えていきましょう。