卓球のロングサーブは、試合の主導権を握るために欠かせない重要な技術です。
しかし「長く出ない」「回転がかからない」「すぐに攻撃される」と悩む人も多いのではないでしょうか。
本記事では卓球ロングサーブの打ち方とコツを、初心者でも試合で使えるよう詳しく解説します。
ロングサーブとは、深く入るサーブで相手のレシーブを制限し、3球目攻撃につなげるための重要技術です。
ロングサーブを武器にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ロングサーブとは?
ロングサーブとは、相手コートのエンドライン付近まで深く入るサーブのことを指します。
一般的な目安としては、
- バウンド後、相手が下がらないと処理できない
- 台の深い位置でバウンドする
このようなサーブがロングサーブです。
ショートサーブとの違い
| 項目 | ロングサーブ | ショートサーブ |
|---|---|---|
| 長さ | 深い | ネット付近 |
| 主な狙い | レシーブを制限 | チキータ・台上勝負 |
| 有効場面 | 初級〜中級、相手が下がれない時 | 中級以上 |
👉 ロングサーブは「相手の準備を崩すサーブ」
初心者〜中級者帯では特に効果が高く、戦術理解が浅い相手ほどミスを誘えます。
ロングサーブの基本フォーム(図①)
体をやや斜め向きにし、肘を体の近くに保ち、体の正面でインパクトする様子を正面視点と斜め横視点で示している。台との距離は20〜30cm、フォロースルー方向も矢印で表示。

ロングサーブを安定させる最大のポイントは「力」ではなくフォームと再現性です。
基本フォームのポイント
- 体は台に対してやや横向き
- 重心は安定(上下動を抑える)
- 肘を支点に前方向へ振り抜く
- インパクト後は自然に前へフォロースルー
※強く打とうとして肩や腕だけで振ると、オーバーミスが増えます。
打点とインパクト
- 打点は体の前
- ボールの頂点〜やや下降時
- 厚く当てすぎず、軽く回転をかける
ロングサーブが安定しない原因と改善ポイント
よくある失敗① サーブが短くなる
原因
・インパクト位置が体の横や後ろ
・フォロースルーが上方向だけになっている
改善
体の正面でインパクトし、フォロースルーを前方向へ出す意識を持ちましょう。
よくある失敗② 回転がかからない
原因
・ボールをこすれていない
・当てる位置が毎回変わっている
改善
フォームは変えず、当てる位置だけを変える意識が重要です。
よくある失敗③ すぐ強打される
原因
・コースが単調
・回転が読まれている
改善
回転とコースを組み合わせ、相手の体勢を崩すことが重要です。
回転別ロングサーブの効果と使い分け
ロングサーブで回転を変えることで、相手の返球パターンを崩すことができます。
ここでは「上回転」「下回転」「横回転」「無回転(ナックル)」の効果と使い方を説明します。

ロングサーブは回転を変えることで、まったく別のサーブになります。

上回転ロングサーブの効果
上回転ロングサーブは、ボールが前に伸びやすく、相手のスイングを遅らせる効果があります。
特に下がりながらのレシーブになりやすく、強打されにくいのが特徴です。
フォアドライブを主体とする3球目攻撃につなげやすく、試合の主導権を握りたい場面で有効です。
- 伸びる軌道
- 相手の打点が遅れる
- ミスを誘いやすい
→ 初心者・ラリーが苦手な相手に有効
👉 回転の仕組みは
内部リンク:
👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み
下回転ロングサーブの効果
下回転ロングサーブは、相手のラケットを押し下げ、持ち上げるレシーブを強制します。
レシーブが浮きやすく、3球目で強打しやすいのが最大のメリットです。
バック側を狙うことで、消極的なツッツキを誘う戦術にも使えます。
- 持ち上げが必要
- ネットミスを誘える
→ ドライブが安定しない相手に効果的
👉 回転の仕組みは
内部リンク:
👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み
横回転ロングサーブの効果
横回転ロングサーブは、左右に曲がる軌道によって相手のミスを誘いやすい回転です。
レシーブ時のラケット角度調整が難しく、コースの読み違いを起こしやすくなります。
- コースがずれる
- 体勢を崩しやすい
→ フォアが強い相手のバック側へ
👉 横回転の仕組みと使い方はこちら
内部リンク:
👉 卓球の横回転とは?仕組みと返し方
無回転(ナックル)ロングサーブの効果
無回転ロングサーブは、回転がかかっていないことでタイミングを狂わせるサーブです。
相手が回転を予測してラケット角度を作ると、オーバーミスやネットミスを誘えます。
回転系サーブとの組み合わせで使うと非常に効果的です。
- 回転が読みにくい
- オーバーミスが多発
→ 「同じフォーム」で回転ありと混ぜるのが重要
👉 無回転サーブの詳細戦術
内部リンク:
👉 卓球のナックルサーブ(無回転)とは
ロングサーブが試合で効く理由
ロングサーブが有効な最大の理由は、相手に選択肢を与えないことです。
- 体勢が整う前に打たせる
- 打点が後ろになる
- フルスイングできない
結果として、
- 甘いボール
- ミス
- 消極的な返球
を引き出せます。
ロングサーブのレシーブ(返し方)の基本

ロングサーブを見極めるポイント
- バウンド位置が深い
- 伸びる軌道
- 相手のスイングが前方向
レシーブの基本3ステップ
- 半歩下がる
- コンパクトに構える
- 無理に強打しない
ロングサーブへの返し方|技術別
バックハンドでの返し方
- 面を安定させる
- 体の近くで処理
速いロングサーブへの対応
- 下がりすぎない
- 合わせる意識
回転別の注意点
- 上回転:被せる
- 下回転:持ち上げる
- 無回転:強く当てすぎない
回転別ロングサーブのレシーブ対応方法

上回転ロングサーブのレシーブ
上回転には、ラケット角度を被せ、前に押し出すように返球します。
下がりすぎず、半歩下がる意識が重要です。
下回転ロングサーブのレシーブ
下回転には、膝を落として持ち上げるようにスイングします。
無理に攻撃せず、安定した返球を優先しましょう。
横回転ロングサーブのレシーブ
横回転は、回転方向を見極めてラケット角度を調整します。
横回転に慣れていない場合は、ミート気味に返すのも有効です。
レシーブ全体の基本はこちら
👉 卓球レシーブの基本とコツ
試合でのロングサーブの使い分け【戦術】
ロングサーブは単体ではなく、ショートサーブとの組み合わせで真価を発揮します。
- 序盤:ロングで様子見
- 中盤:ショートと混ぜる
- 終盤:相手の迷いを突く
👉 基本戦術はこちら
相手タイプ別|ロングサーブの使い分け
ドライブが苦手な相手
→ 上回転・無回転ロング
台上が得意な相手
→ 思い切ってロング
左利き相手
→ バック側深く+横回転
ロングサーブの回転とコースを組み合わせた戦術
上回転 × バック深く
バック側に深い上回転ロングサーブを出すことで、相手の体勢を崩し、甘い返球を誘えます。
次球はフォアドライブでの3球目攻撃が有効です。
👉 フォア攻撃の基本
下回転 × フォア深く
フォア側に下回転ロングサーブを出すと、持ち上げるレシーブになりやすくなります。
浮いたボールを狙ってスマッシュや強ドライブにつなげましょう。
無回転 × 体の正面
体の正面を狙う無回転ロングサーブは、ラケット角度の判断を遅らせる効果があります。
ミスを誘いやすい実戦向きの戦術です。
👉 3球目攻撃の基本パターン
👉 卓球の3球目・4球目攻撃まとめ
ロングサーブ後の3球目攻撃

ロングサーブは3球目攻撃につなげる意識が重要です。
- 甘い返球→フォアドライブ
- 浮いた球→スマッシュ
ロングサーブの練習方法・ドリル

◆ 1. 深さキープ練習(基礎)
目的:安定して深く出す感覚を身につける
- 目標:10本連続でエンドライン 5〜10cm 内に入れる
- コース:バック → ミドル → フォアの順に固定
- 回転:まずは下回転 → ナックル → 横下の順で変化
ポイント
- トスを一定にする
- インパクト位置を毎回同じにする
- ネットからの高さを一定にする(低く出す意識)
◆ 2. 回転ランダム → 深さ固定ドリル
目的:同じフォームで回転を変える技術を習得
- 深さは常に「ロング」固定
- 回転だけをランダムに変える
- 下回転
- ナックル
- 横下
- 横上(できる人)
相手がいれば
- 相手に「今の回転は何?」と答えてもらう → 回転の“伝わり具合”がわかる
◆ 3. コース固定 → 回転変化ドリル
目的:試合で使える“読みづらさ”を作る
- コースはバック深くに固定
- 回転だけを変える
- 10球中、相手がミスした回数を記録
効果
- 相手のレシーブを縛れる
- 3球目攻撃が決まりやすくなる
◆ 4. コースランダム → 回転固定ドリル
目的:コースの打ち分け精度を上げる
- 回転は下回転のみ
- コースをランダムに出す
- バック深く
- ミドル深く
- フォア深く
上級者向け
- 3コースを“同じフォーム”で出す
◆ 5. 3球目攻撃連動ドリル
目的:試合で得点につながるロングサーブにする
- ロングサーブを出す
- 相手に「決められやすいレシーブ」をしてもらう
- ツッツキ
- 甘いドライブ
- ループ
- 3球目で攻撃
ポイント
- サーブの質が悪いと3球目が苦しくなる
- 「サーブ → 攻撃」の流れを体に覚えさせる
◆ 6. プレッシャー練習(試合想定)
目的:本番でロングサーブを安定して使う
- 10本中7本成功でクリア
- 失敗したら最初からやり直し
- 成功条件
- 深さ:エンドライン 5〜10cm
- ネット高さ:低い
- 回転:指定した回転がかかっている
メンタル強化にも効果大
👉 練習法まとめ
ロングサーブに適したラケット・ラバー
ラケット
- 弾みすぎない
- コントロール重視
ラバー
- 回転がかけやすい
- 硬すぎない
👉 卓球用品おすすめ総合ガイド
👉 卓球ラケット・卓球ラバーの選び方完全ガイド
よくあるミスと改善ポイント
- 力みすぎ
- 高く出しすぎ
- 毎回同じ回転
→ 再現性が最優先
よくある質問(FAQ)
ロングサーブとは何ですか?
ロングサーブとは、相手コートのエンドライン付近まで深く入るサーブのことです。相手が下がらないと処理しにくい長さが特徴で、ショートサーブとは対照的にラリーや3球目攻撃につなげやすいサーブです。
ロングサーブは初心者でも使えますか?
はい、初心者こそ積極的に使うべきサーブです。ショートサーブよりも出し方がシンプルで、相手のミスを誘いやすいため、試合で点を取りやすくなります。
ロングサーブは試合では通用しないと言われますが本当ですか?
いいえ、正しく使えば試合でも十分通用します。回転やコースを変えたり、ショートサーブと組み合わせることで、相手の読みを外し有効な戦術になります。
ロングサーブはどんな回転をかけるのが効果的ですか?
上回転・下回転・横回転・無回転(ナックル)すべて有効です。特に同じフォームから回転を変えることで、相手のレシーブミスを誘いやすくなります。
ロングサーブのレシーブが苦手です。どう返せばいいですか?
ロングサーブは無理に強打せず、半歩下がってコンパクトに返すのが基本です。まずは安定して返すことを優先し、回転に合わせて面を調整しましょう。
ロングサーブの後はどんな攻撃を狙えばいいですか?
甘い返球が来たら、フォアドライブやスマッシュで3球目攻撃を狙いましょう。ロングサーブは相手の体勢を崩しやすく、3球目攻撃につなげやすいサーブです。
ロングサーブに向いているラケットやラバーはありますか?
弾みすぎずコントロール性能の高いラケットと、回転がかけやすいラバーがおすすめです。硬すぎる用具は安定性を下げるため、扱いやすさを重視しましょう。
- ▶ 横回転サーブの詳しいかけ方 → 横回転サーブ完全解説
- ▶ 横回転の仕組みとレシーブ → 横回転の仕組みと返し方
- ▶上回転・下回転の仕組みとサーブ・レシーブ対策
- ▶ 無回転サーブの戦術解説 → ナックルサーブ完全ガイド
まとめ|ロングサーブは「点を取る準備」
ロングサーブは、正しいフォームと狙いを理解すれば誰でも安定して使える技術です。
まずは基本フォームを固め、回転の打ち分けと3球目攻撃につなげる意識を持って練習してみてください。



