卓球のペンホルダーとは
卓球のラケットの種類には、シェークハンドとペンホルダーの2種類があります。
このうちペンホルダーのラケットは、ペンを握るように持つことが名前の由来。その名前の由来通りペンを握るようにグリップを握るのが特徴です。
略称としてペンといわれており、以前は表面にのみラバーを貼って使いましたが、現在では表と裏両面使用ラケットもあります。
ヨーロッパ にはこのラケットを使用する選手は、あまりいませんが日本や中国そして韓国などのアジアの選手などの多くが使用しています。
卓球の多くのプレイヤーはシェークハンドユーザーが多いのではないでしょうか。
<参考>卓球のシェークハンドについてはこちらの記事で解説しています。
ただペンホルダーにもシェークハンド同様、ラバーを表裏両面使用できるものもあり、攻撃力が格段に強いタイプなどもあります。
使いようによってはシェークハンドを上回る機能を発揮し、使いやすいのがペンホルダーです。
今回はこのペンホルダーの卓球におけるメリットや選び方、さらにおすすめのペンホルダー6選をご紹介します。
卓球のペンホルダーのメリット
台上技術に有利なペンホルダー
卓球には台上技術というものがあります。
台上技術とは卓球台の上のショートボールを打球する技術のことをいいます。
台上技術では卓球台上で相手の打ちにくいところに打つことが重要です。
ペンホルダーは手首を広く可動できることからラケット角度の細かい調整がききますので、可動範囲が限られる台上ではこの性質が非常に有利に働くのです。
卓球のペンホルダーのデメリット
ラケット角度等を微調整しやすいのがメリットですが、その反面、感覚がずれるとミスにつながりやすいといった面がペンホルダーのデメリットとなります。
卓球のペンホルダーラケットの握り方
ペンホルダーのラケットの持ち方としては
親指と人差指で柄の根本を掴み、他の3本の指は裏面につけます。
3本の指は軽く曲げます。
親指の面を支える力加減で角度を調整します。
ラケットの握り方のポイントは力を入れすぎず、柔らかく握る事が大事です。
初心者向け卓球のペンホルダーラケットの選び方
価格帯は5000円から7000円台で選ぶ
ペンホルダーラケットの値段については安いものでは1,000円から2,000円ほどの安価なものもありますが、性能も低くあまりおすすめではありません。ある程度の素材や機能を備えたものを求めた場合、値段も手頃な5000円から7000円台くらいのものを選ぶと良いでしょう。
合板構成は木材のものを選ぶ
ラケットは横からみるといくつかの異なる板材で構成されているのが見てとれます。
この板の枚数、5枚の場合「5枚合板」7枚の場合「7枚合板」と呼ばれます。
この合板の間にカーボン繊維や特殊な繊維素材が織り込まれている場合、「特殊素材」とよばれます
この特殊素材が組み込まれているラケットは弾みやすく高性能のため上級者やプロ選手も多く使用しており、人気があります
ただこの特殊素材になると値段も高くなりますし、なにより反発性も高く、初心者にはおすすめしません。
その点、木製のみの合板構成のものは扱いやすく制球性がしやすいため初心者にはおすすめです。
ペンホルダーラケット各部名称
ペンホルダーラケットの各部名称です。ラバーを貼る所がブレード。握る部分がグリップ。角の部分がエッジです。
卓球のペンホルダーのグリップの種類
シェークハンドの形状はグリップの違いのみになりますが、ペンホルダーはシェークハンドと比べると日本式や中国式といったいくつかの種類に分かれています。
それぞれの特徴を捉え、自分にあったラケットを選びましょう。
日本式
日本式とはペンを握るように作られているグリップです。基本的にブレードは片面使用となりそのため、ラバーは表面の1枚貼りとなっていましたが、両面使用が多い昨今は、片面の日本式を使用される選手は少なくなり、日本式でも両面ラバー貼り対応のものや中国式両面ラバー貼りのものなどが主流となっています。
日本式ペンホルダーは、角型、丸型、角丸型の3つのブレードの型に分類されます。
角型 四角い形状をしており、打力が強く主に攻撃型のラケットです。
丸型 全体的に丸い形で振り回しやすく操作性が良いといった特徴です。なお、丸型は日本式だけでなく中国式も丸型となります。(画像は中国式丸型ラケット)
角丸型 角型よりも角が丸いものです。角型の威力と丸型の操作性それぞれを兼ね備えています。
中国式
日本式同様、ペンを握るように作られていますが、日本式と違い、ブレード両面使用です。そのため、ラバーはブレードの表裏に2枚貼ることができます。グリップに引っかかりがないため、日本式ペンホルダーよりもグリップワークがやりやすいのも特徴です。主に中国の選手が使用しています。
反転式(上級者向け)
ブレードの両面使用を前提としています。ラケットの両面にそれぞれ異質のラバーを貼り、多彩な球質をつくり出す選手に適した反転用ペンラケットです。
片方のラバーには 粒高ラバー を貼り、もう片面には裏ソフトラバーといった戦術に合わせた使い方が出来ます。
両面ラバーが主流。両面ラバーには中国式と日本式そして反転式がある。
中国式は丸型、日本式ペンは角型、丸型、角丸型の3つのブレードの型に分類
反転式は異質ラバーを使った主に上級者向けのラバー
初心者向け卓球のペンホルダーラケットの選び方まとめ
ペンホルダーラケットは中国式と日本式がある
中国式ペンラケットは両面ラバーの丸型
日本式ペンラケットは両面ラバーと片面ラバーがあるが、現在は両面ラバーが主流
日本式ペンラケットは角型、丸型、角丸型の3つのブレードの型に分類
日本式を選ぶのであれば角型の威力と丸型の操作性を併せ持った角丸型が初心者にお勧め
卓球のペンホルダーラケットのおすすめ人気6選
メーカー名 | ヤサカ | バタフライ | バタフライ |
商品名 (メーカーHP) | 覇者V | ハッドロウ・JPV-R | SK7クラシック |
商品 | |||
定価 | 11,000円 | 8,047円 | 7,480円 |
値段目安 | 8000円~ | 7000円~ | 5900円~ |
ショップ | Amazon | Amazon | Amazon |
グリップ | 日本式ペン | 日本式ペン | 中国式ペン |
ブレードの型 | 角型 | 角丸 | 丸型 |
タイプ | 攻撃用 | 攻撃用 | 攻撃用 |
合板構成 | 木製単板 | 木製5枚合板 | 木製7枚合板 |
グリップサイズ | 90×35mm | 92×20mm | 82×24mm |
ブレード厚 | 10mm | 7.1mm | 6.8mm |
メーカー名 | ニッタク | VICTAS | andro |
商品名 (メーカーHP) | ラティカ C | SWAT | TIMBER7 OFF |
商品 | |||
定価 | 5,200円 | 6,050円 | 7,480円 |
値段目安 | 5,200円~ | 4,700円~ | 6,500円~ |
ショップ | Amazon | Amazon | Amazon |
グリップ | 中国式ペン | 中国式ペン | 中国式ペン |
ブレードの型 | 丸型 | 丸型 | 丸型 |
タイプ | 攻撃用 | 攻撃用 | 攻撃用 |
合板構成 | 木製5枚合板 | 木製7枚合板 | 木製7枚合板 |
グリップサイズ | 82×21.5mm | 82×23mm | 82.5×27.5mm |
ブレード厚 | 5.8mm | 6.0mm | 6.0mm |
ヤサカ(YASAKA)
卓球 ラケット覇者V ペンホルダー 日本式 角型
Amazonペンホルダーランキング上位に位置するペンホルダーです。
使いやすさも重視した板厚10 ㎜の単板ラケット。破壊力抜群の攻撃力を誇ります。
バタフライ(Butterfly)
卓球 ラケット ハッドロウ・JPV-R ペンホルダー 日本式 角丸型 速攻向き
Amazonペンホルダーランキング上位に位置するペンホルダーです。
台から離れた位置でも威力のあるボールを打つことができる弾みの高さが特徴です。
技術レベルを問わず、幅広い選手にお勧めの合板ラケットです。(初心者向け)
SK7クラシック-CS ペンホルダー 中国式 丸型 7枚合板
7枚合板の威力と、純木材ラケット特有の繊細な感覚を持ち合わせています。
ダイナミックかつ繊細なプレーを求める選手にお勧めです。
攻守のバランスが良く、初心者から上級者まで幅広い層に支持されるラケットです。
ニッタク(Nittaku)
ラティカ C ペンホルダー 中国式 丸型 5枚合板
どんなラバーの個性も活かす、コントロール性能に優れたラティカ合板。少し細めのグリップで、攻守バランスを重視する選手やレベルアップを目指す選手にオススメ。レベルに応じてラバーを変えることで幅広い層で利用出来ます。
ヴィクタス(VICTAS)
SWAT スワット ペンハンド 攻撃用 特殊素材入り 中国式 丸型
TSPの『代名詞』と呼べるラケットとして高い品質・高いコストパフォーマンスのラケット「スワット」を継承。
木材の打球感を最大限に生かし、広いスイートスポットが特徴。 操作性が高く、幅広いスタイルにマッチする高性能な7枚合板。
andro(アンドロ)
ティンバー7オフ TIMBER 7 OFF 中国式 丸型
軽量で振り抜きやすく、操作性の高いオールマイティーラケット
燻製木材を使用し、スイートスポットを広げたバランス重視のモデル。
7枚合板ラケットの中では板厚をやや薄めに設計することにより、プレースタイルに関係なく幅広いプレイヤーにもマッチします。
ラケットのラバーの選び方
自分に合うラケットが見つかったら、次はラバーを選びましょう。
ラバーの選び方やおすすめのラバーを紹介しています。
卓球動画
世界最強のペンホルダー 中国の許昕スーパープレイ
世界のトップを走るラリーの名手、世界最強とも評される中国の許昕(シュシン・中国)
許 昕(シュ・シン)は、日本語でキョキンともいわれ、中国・江蘇省徐州出身の男子卓球選手。馬龍、樊振東と共に中国のトップ3として活躍しており、世界ランキングは2位(2021年10月現在)。中国男子卓球きっての実力派と評されている。2021年東京オリンピック 混合ダブルスにおいては劉詩雯(リュウシブン)選手とペアを組み、決勝戦で水谷選手と伊藤選手ペアと決勝で対戦するも惜しくも破れ2位となる。