卓球の横回転サーブの打ち方・コツとは

卓球の横回転サーブの打ち方・コツとは 卓球の基本技術
卓球の横回転サーブの打ち方・コツとは
  1. 卓球の横回転サーブとは
    1. 卓球ボールの回転
      1. 卓球ボールの回転図
    2. 横回転の打ち方とボールの回転方向
      1. 右横回転の打ち方とボールの回転方向
      2. 左横回転の打ち方とボールの回転方向
    3. 卓球の横回転のボールの特徴
      1. 右横回転(順横回転)
      2. 左横回転(逆横回転)
    4. 横回転サーブを打つメリットとデメリット
      1. 横回転サーブのメリット
      2. 横回転サーブのデメリット
  2. 卓球の横回転サーブのやり方
    1. 卓球の右横回転サーブの打ち方・コツ
    2. 横回転サーブのやり方の6つのポイント
      1. 1・ラケットの角度は45度。
      2. 2・ラケットの角度を変えずにスイング
      3. 3・腕の力を抜き、リラックスした状態でスイング
      4. 4・手首を柔軟にする。
      5. 5・打球の瞬間に力を入れてスイング
      6. 6・なるべく体の近くでボールを捉える
    3. 卓球動画 横回転サーブ
      1. 基礎テクニック 横回転サーブ
      2. 順横回転(右回転)ショートサービス
      3. 逆横回転(左回転)ショートサービス
    4. 横回転サーブにうまく横回転がかからない場合
      1. 無駄な力が入っていないチェック
      2. ラケットの固定をチェック
    5. 横回転サーブの効果的な練習方法
      1. ボールの横回転コントロール練習法
        1. 練習方法1
        2. 練習方法2
    6. その他の横回転サーブ技術の種類
          1. 巻き込みサーブ
          2. しゃがみ込みサーブ
          3. YGサーブ
          4. <参考>サーブ一覧
    7. 卓球の横回転サーブの試合における戦術
      1. 3球目攻撃とは
    8. 横回転サーブのレシーブ
      1. 1 ボールの回転に合わせる。
        1. 回転に合わせた横回転ボールの返球方法
          1. 基本的な右横回転(順横回転)返球方法
          2. 基本的な左横回転(逆横回転)返球方法
        2. 回転に合わせた横上回転と横下回転ボールの返球
          1. 横上回転
          2. 横下回転
      2. 2、更に強い回転をかけて返球
        1. 横回転を返球するレシーブ技術
          1. フリック
          2. フォアドライブ
          3. チキータと逆チキータ
    9. 卓球 横回転動画
      1. 横回転サーブに強くなるレシーブ方法
    10. 卓球の横回転サーブの打ち方・コツ まとめ

卓球の横回転サーブとは

卓球の横回転とは、ボールがコマのように横方向に回る回転のことです。

基本的な横回転としては、右横回転左横回転があります。

卓球ボールの回転

卓球ボールの回転図

上から見た時に時計回りに回転するのが右横回転
反時計回りに回転するのが左横回転の状態です。

右横回転は順横回転とも呼ばれており、左横回転は逆横回転とも呼ばれています。

ラケットでボールの横を左に向かってこすることで右横回転になります。その反対にボールを右に向かってこすることで左横回転になります。

横回転の打ち方とボールの回転方向

横回転ボールは、ラケットでボールを左右どちらかにこすって打つことで作り出すことができます。

右横回転の打ち方とボールの回転方向

図はラケットでボールを左にこすりながら打ったものです。

上から見た時に、時計回りに回転している状態となっていますがこれが右横回転となります。時計回りによる回転は順横回転とも呼ばれています。

右横回転の打ち方とボールの回転方向

左横回転の打ち方とボールの回転方向

図はラケットでボールを右にこすりながら打ったものです。上から見た時に、反時計回りに回転している状態となっていますがこれが左横回転となります。

反時計回りによることから逆横回転とも呼ばれています。

左横回転の打ち方とボールの回転方向

卓球の横回転のボールの特徴

卓球の左横回転サーブを打つと、ボールはやや弧を描きながら相手コートに飛びます。
左横回転のボールを相手のラケット正面にまっすぐ当てた場合、瞬間に回転力がかかり、相手コートの左横方向に飛ぶのが特徴右横回転の場合はその逆になり、左横回転のボールを相手のラケット正面にまっすぐ当てた場合、瞬間に回転力がかかり、相手コートの左横方向に飛ぶのが特徴です。

右横回転(順横回転)

右横回転のボールを相手のラケット正面にまっすぐ当てた場合、瞬間に回転力がかかり、相手コートの右横方向に飛ぶのが特徴

右横回転(順横回転)の特徴

左横回転(逆横回転)

左横回転のボールを相手のラケット正面にまっすぐ当てた場合、瞬間に回転力がかかり、相手コートの左横方向に飛ぶのが特徴。

左横回転(逆横回転)の特徴

横回転サーブを打つメリットとデメリット

横回転サーブのメリット

横回転のサーブのメリットとしては、横回転ボールは、試合の相手にとって返球することがとても難しいことです。

また、組み合わせも豊富で、左横回転に上回転を組み合わせるなどで、斜めに回転を掛けることが出来たりなど、返球する側を翻弄させることが出来ます。

横回転サーブのデメリット

返球するのが難しい横回転サーブですが、放った横回転サーブを相手が上手く返球してきた場合、同じ横回転がそのまま返ってきますので、慣れていない初心者にとってはレシーブによる返球が困難になります。

これが横回転サーブの持つ最大のデメリットと言えます。

卓球の横回転サーブのやり方

卓球の右横回転サーブの打ち方・コツ

  • 体を右に向け、体の正面でトスを上げフォア面を上に向け、
  • タイミングを合わせ、体が台の方に回転することを意識しながら、手首のスナップを効かせ
  • ボールの横をこすりながらスイング。

 

この時に、右横回転を掛ける場合は、ボールの横を左にこすります。

また、その逆に左横回転を掛ける場合は、ボールの横を右にこすります。

横回転サーブのやり方の6つのポイント

1・ラケットの角度は45度。

横回転サーブは、ラケットを垂直にした状態から少しかたむけた45度の角度が良いとされています。

2・ラケットの角度を変えずにスイング

横回転サーブは、ラケットの角度を45度に固定した状態で一定方向にボールをこすります。

打球の瞬間、ラケットでボールをこするときにラケットの角度を変えてしまうと、回転がかかりにくくなります。

安定した横回転サーブをするためにも、ラケットの角度を固定した状態でスイングするのがとても重要です。

3・腕の力を抜き、リラックスした状態でスイング

腕の力が入りすぎていると、柔軟なスイングが出来ません。

横回転サーブは、腕の力より、腕の振りが大事です。腕を柔軟に振ることで、       キレのある横回転サーブとなります。

4・手首を柔軟にする。

腕の力を抜くことで自然と手首も柔らかくなります。

手首を柔らかくすることで、打球の瞬間にボールをこする動作が             スムーズにいき、バランスの取れたスイングになります。

5・打球の瞬間に力を入れてスイング

横回転のサーブの打球の瞬間までは体の無駄な力を抜きますが、打球の瞬間にはぐっと力をこめて振り子のようにスイングします。

そうすることで、打球に勢いがつき、回転力のある横回転ボールとなります。

6・なるべく体の近くでボールを捉える

打球の際にはなるべく体の近くでボールをとらえることで

体幹が安定することから、より回転の掛かるサーブが繰り出せます。

卓球動画 横回転サーブ

基礎テクニック 横回転サーブ

順横回転(右回転)ショートサービス

逆横回転(左回転)ショートサービス

横回転サーブにうまく横回転がかからない場合

無駄な力が入っていないチェック

腕に力が入りすぎているとラケットの切り方が甘くなってしまい、横回転がうまくかからず、ネットに掛かってしまいます。まずは腕の力を抜いて、手首を柔らかくしてみてください。

ラケットの固定をチェック

横回転サーブは打球の瞬間に、ラケットを同じ角度に維持することは重要です。

打球の瞬間にラケットの角度がきちんと固定されてスイング出来ているか、再チェックしてみましょう。

横回転サーブの効果的な練習方法

ボールの横回転コントロール練習法

横回転サーブのサーブを打つためにはまず第一歩として回転を自在にかけられるようになることが重要です。

練習方法1

台の上で横回転を前方に打ってボールの回転を確かめながら打つ練習方法です。

横回転コントロール練習法

打ったボールが自分の方に戻ってくるようであれば回転がしっかりとかかっています。

もし、自分の方にボールが戻ってこない場合は、

横回転がうまく掛かっていませんので何度も繰り返し練習が必要です。

練習方法2

卓球台の上でのコントロールをつけるための練習方法です。

卓球台の上に数カ所ボールをおいて、ボールを置いたところにめがけて横回転をサーブして、ボールに当てるといった練習方法です。

何度も繰り返し、行うことで横回転ボールのコントロールをつけられるようになります。

その他の横回転サーブ技術の種類

横回転サーブには他にもいろいろなやり方があります。一部ご紹介します。

巻き込みサーブ

卓球の巻き込みサーブとは、ラケットでボールを包んで巻き込むようにボールの外側をとらえて、左横回転をかけるサーブ技術です。

しゃがみ込みサーブ

卓球のしゃがみ込みサーブとはしゃがみ込みながら出すサーブのことです。
スイングと同時にしゃがみ込み、体を下に沈ませてその勢いと力を利用することで、ボールに強烈な横回転をかけることが出来ます。

YGサーブ

YGサーブの由来はyoung Generation若い世代という意味で、豪快なスイングが特徴。
YGサーブは反時計回りの左横回転を打つことが出来ます。

<参考>サーブ一覧

卓球の横回転サーブの試合における戦術

試合の中で横回転サーブを使った戦術としては、3球目攻撃が挙げられます。

3球目攻撃とは

卓球における3球目攻撃とは、相手に3球目に攻撃を仕掛ける前提で、戦略的にボールを打っていくことです。

1球目 サーブを打ち

2球目 相手の返球

3球目 効果的な返球で得点に結びつける。

横回転サーブの戦術としては、このような3球目攻撃を狙った様々な攻撃パターンを作ることができます。

一例として、例えば左横回転のサーブを打った場合、

通常の返球パターンとしてフォア側にボールが返ってきます。

その返球パターンを狙って攻撃を仕掛けるといった戦術を使うことができます。

<参考>卓球の3球目攻撃基本の5パターン

横回転サーブのレシーブ

卓球の試合の中で、相手が横回転サーブを打ってきた場合、回転の種類や角度によって返球方法は様々です。右横回転上回転もしくは左横回転下回転といった、相手は得点を得るために回転を組み合わせて打ってくる場合がありますので、相手の打ってきたボールの回転角度を見極め、返し方を変えていく必要があります。横回転ボールの返し方には、以下の方法があります。

1 ボールの回転に合わせる。

横回転の返球方法としては、まずはボールの回転に合わせてラケットの角度を変える方法が挙げられます。ポイントとしては、ボールの回転に合わせて流すように打ちます。

回転に合わせた横回転ボールの返球方法
基本的な右横回転(順横回転)返球方法

右横回転の場合は、まっすぐ当てると自分のコートの右側に飛びますので、ラケットの角度を相手のフォア側に向けることで相手のコート内にボールを飛ばすことができます。

基本的な右横回転(順横回転)返球方法
基本的な左横回転(逆横回転)返球方法

左横回転の場合は、まっすぐ当てると自分のコートの左側に飛びますので、ラケットの角度を相手のバック側に向けることで相手のコート内にボールを飛ばすことができます。

基本的な左横回転(順横回転)返球方法
回転に合わせた横上回転と横下回転ボールの返球

横回転ボールに対し、上回転下回転などいずれかを加えられている場合、更に上回転、下回転に合わせて変化をつける必要があります。横上回転横下回転などが代表例です。

横上回転

横上回転とは横回転に上回転が組み合わさった回転です。この横上回転ボールを打球するためには球の頂点を捕らえ、ボールをかぶせ気味にして横回転に合わせるように角度をつけながらスイングします。

横下回転

横下回転とは横回転に下回転が組み合わさった回転です。下回転を返球する場合はラケットの表面を上向きにして返球する必要がありますので、ボールの下回転の強さに応じてラケットを上向きにして横回転に合わせてラケットの角度を調節しながら返球します。

2、更に強い回転をかけて返球

相手のかけた横回転よりも更に強い横回転をかけて打つことです。相手のかけた回転よりも更に強い回転にすることで、相手にとって非常に返しにくいボールとなります。

横回転を返球するレシーブ技術
フリック

フリックを使うことで横回転のボールに対し、ボールの回転量を更にふやして相手に返球することができます。

フォアドライブ

横回転に対し、前進回転のフォアドライブバックドライブをかけることで、回転力を弱められ、なおかつ強い攻撃を仕掛けることができます。

チキータと逆チキータ

チキータは腕と手首を使い、ボールに対し強烈な右横回転(順横回転)を掛けることができ、逆チキータはボールに対し左横回転順横回転)をかけることができます。相手の横回転に対し、更に強力な回転で返球することができます。

卓球 横回転動画

横回転サーブに強くなるレシーブ方法

卓球の横回転サーブの打ち方・コツ まとめ

横回転サーブは、フォームや打ち方などは初心者にとって、難易度は低く、慣れれば打ちやすいサーブです。しかし、横回転ボールは返球する側としては非常に打ちにくく、返球に慣れや技術が必要なため、返球技術の上達には時間がかかります。ただ、この取りにくさが試合の中で逆に有利になるのは間違いありません。サーブはもちろんですが、レシーブにおきましても、繰り返し練習して是非、実践に役立たせてみてください。