卓球のバックハンドドライブは、ラリーを安定させるだけでなく、試合で主導権を握るために欠かせない重要な技術です。
しかし初心者の方を中心に「フォームが分からない」「回転がかからない」「威力が出ない」と悩む人も少なくありません。
この記事では、卓球のバックハンドドライブの基本的なフォームや打ち方、上回転をかけるコツ、安定させるやり方までを初心者向けに分かりやすく解説します。
さらに、ラケットの角度・打点・重心・肘と手首の使い方・スイングの仕組み、実戦で役立つ練習法やバックハンドドライブ向けラバーも紹介します。
バックハンド全体の基礎は
👉卓球バックハンドの基本完全ガイド
で先に確認しておくと理解が早くなります。
- 卓球のバックハンドドライブとは?初心者が最初に覚えるべき理由
- バックハンドドライブの基本フォーム【安定の土台】
- バックハンドドライブが安定しない原因
- 威力を出すバックハンドドライブのコツ
- バックハンドドライブが安定しない原因と修正ポイント
- バックハンドドライブが安定する練習方法5選
- バックハンドドライブはどんな場面で使うべきか
- サーブ・3球目攻撃への応用
- バックハンドドライブで下回転を打つ方法
- 下回転対応のバックハンドドライブ基本フォーム
- 実戦的な練習法
- ツッツキとの使い分け
- 下回転対応ができるとバックハンドが武器になる理由
- まとめ|下回転バックハンドドライブのコツ
- バックハンドドライブ向けラバーの選び方
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|バックハンドドライブは安定が最優先
卓球のバックハンドドライブとは?初心者が最初に覚えるべき理由
バックハンドドライブは、卓球において安定性と攻撃力を両立できる重要な基本技術です。
フォアハンドに比べてコンパクトな動作で打てるため、初心者でも比較的早く習得できます。
特に、レシーブ後の展開やラリー中の切り返し、3球目以降の攻撃など、試合で使う場面が非常に多い技術です。
回転の基礎を先に理解しておくと上達が早くなります
👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み
👉 卓球のフォアドライブの打ち方のコツとは
もあわせて確認すると、ドライブ全体の理解が深まります。
バックハンドドライブの基本フォーム【安定の土台】
構え方と重心の位置|安定するバックハンドの基本姿勢
バックハンドドライブでは、安定した構えと重心の位置が非常に重要です。
- 足幅は肩幅程度
- 両膝を軽く曲げる
- 重心はやや前足寄り
- 上体はリラックスした前傾姿勢
体が立ちすぎるとスイングが不安定になり、重心が後ろに残ると威力が出ません。
スイングの基本|肘と手首を使った正しい振り方
バックハンドドライブは、肘と手首の連動がポイントです。
- 肘は体の前に軽く出す
- 肘を支点に前方向へ振る
- インパクト直前で手首を自然に使う
力を入れすぎず、コンパクトなスイングを意識することで安定感が増します。
ラケット角度と打点の基本
ラケット角度の目安は約45度前後です。
- 上回転 → やや被せる
- 下回転 → 少し開く
- 無回転 → 45度を基準に調整
打点は体の正面〜やや前が理想です。
遅れると回転負けし、早すぎるとミスが増えます。
バックハンドドライブの上回転を強くかけるコツ
上回転を安定してかけるためには、スイング方向が重要です。
- 下から前方向へ振る
- 肘を支点にし、手首を自然に使う
- インパクトで擦る意識を持つ
回転量が増えると、ネットミスが減り、相手のブロックも崩しやすくなります。
回転の基本を理解していない場合は、
👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み
を先に読むと理解しやすくなります。
打点とタイミング|バックハンドドライブが安定するポイント
バックハンドドライブの理想的な打点は、体のやや前です。
- 打点が遅れるとネットミス
- 早すぎると回転がかからない
- バウンド直後〜頂点付近が最適
膝→腰→肩→肘→手首の順で連動させることで、自然に威力のあるスイングになります。
バックハンドドライブが安定しない原因
バックハンドドライブが安定しない主な原因は以下です。
- ラケット角度が合っていない
- 打点が毎回バラバラ
- 下半身が使えていない
- 手だけで振っている
これらは基本フォームと重心の見直しで改善できます。
威力を出すバックハンドドライブのコツ
威力を出すためには、腕力ではなく体全体の使い方が重要です。
- 膝の伸びを使う
- 腰の回転を意識する
- 肘から前へ押し出す感覚
無理に強打しなくても、正しいフォームなら自然にスピードと回転が出ます。
バックハンドドライブでは、上回転の仕組みを理解しているかどうかで安定感が大きく変わります。 👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み を先に理解しておくと、打球イメージが明確になります。
安定してバックハンドドライブを打つための4つのポイント
体全体の重心を低くして打球とともに体重移動
体の重心を下げて低くすることで、バックハンドドライブのボールへのインパクト力が上がります。これはボールのインパクト時に腕の力だけでなく下半身の力が加わるためです。
また、打球をインパクトをする瞬間の体の重心は左足ですが、腕をスイングしながら体の重心を右足に移していきます。そうすることで腕の振りだけでなく腰や膝の力を加えて打球することが出来、強打に繋がります。
腕全体を使ってスイング(肘・手首を効果的に使う)
ボールに効果的に上回転をかけるためにもラケットを下に下げた状態でインパクトに備えます。そうすることで腕の振りに勢いをつけることが出来、より強い威力のバックハンドドライブを打つことが出来ます。
肘を思い切って前に出すようにするのが重要です。この肘を前に出し、意識して手首を上手につかってボールをこすることでボールが必然的に上回転となります。
打球点は頂点に達した時を狙って打つ
バックハンドドライブはボールがバウンドして頂点に達した時を狙ってうちます。
ボールが手前でバウンドした後、ボールがバウンドの頂点に達する前の段階で、バックハンドドライブを打ってしまうとドライブを安定して打つことはできません。
多くはネットに掛かってしまったりなどのミスにつながってしまいます。なぜなら、頂点前のボールは相手の放ったボールの回転などが衰えていないタイミングだといえるからです。
その一方でボールがバウンドして頂点に達したとき、つまり相手のボールの回転や威力の衰えが始まったときがバックハンドドライブの絶好のタイミングともいえます。
そのためボールが頂点に達したときにバックハンドドライブを打つと最適なタイミングとともに安定感とスピード・威力のあるボールを放つことができます。

ラケットの角度は45度(対上回転)
バックハンドドライブの安定性を高める練習として、後陣の
バックカット
を習得しておくと守備力が向上します。
卓球動画 バックハンドドライブ
基礎テクニック バックハンドドライブ
バックハンドドライブが安定しない原因と修正ポイント
よくある原因
- 打点が遅れている
- ラケット角度が合っていない
- 重心が後ろに残っている
修正のコツ
- 軽く前に踏み込む
- スイングをコンパクトにする
- まずは7割の力で安定を優先
「強く打つ」よりも「入れる」意識が上達の近道です。
バックハンドドライブが安定する練習方法5選
バックハンドドライブは、いきなり強く打とうとすると失敗する技術です。
まずは「回転・打点・安定性」を体に覚えさせる練習から始めましょう。
① 置き球バックドライブ練習(最優先)
目的:正しいフォームと打点を安定させる
やり方
- 台のバック側にボールを置く
- 上回転をイメージして、下→前へスイング
- 力は入れず、回転をかけてネットを越す
意識ポイント
- 肘を体の前に固定する
- ラケット角度は約45度
- 「当てる」のではなく「こする」感覚
👉 初心者はまずこの練習だけでOK
ミスが激減し、バックドライブの形が一気に安定します。
② フォーム固めの多球練習
同じコースにゆっくり送ってもらい、
ラケット角度と打点を安定させる練習を行います。
③ ツッツキ→バックドライブの切り替え練習
目的:実戦で使える回転対応力を身につける
やり方
- 相手に下回転ツッツキを出してもらう
- 1本目はツッツキで返す
- 2本目をバックドライブで攻撃
意識ポイント
- 下回転ではラケット角度をやや開く
- スイングは「上に持ち上げる」意識
- 無理に強打しない
👉 試合で「バックが使えない」を解消する超重要練習です。
🔗 関連理解
👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み
実戦では、ツッツキとバックハンドドライブを使い分ける場面が多くなります。
- ツッツキ → バックドライブ
- 下回転を見極めてドライブ
- レシーブからの展開練習
レシーブの基礎は
👉 卓球レシーブの基本とコツ
👉卓球ツッツキの基本とコツも参考になります。
④ フォア・バック切り替えドライブ練習
目的:重心移動と実戦対応力を強化
やり方
- フォア→バック→フォアと交互にドライブ
- コースはクロス固定でOK
- 最初はゆっくりしたラリーで行う
意識ポイント
- 重心が立ちすぎないよう膝を使う
- 打点を体の前で取る
- バックでも体幹を使う意識
👉 「ラリーでバックだけミスる」人に効果抜群です。
⑤ ラリー中のバックハンドドライブ練習
実戦を想定し、
「続ける」ことを意識したラリー練習を行います。
バックハンドドライブは、単体練習だけでなく全身を使った基礎練習と組み合わせることで上達が早くなります。
👉 卓球の練習方法|初心者が最短で上達する超完全ガイドもおすすめです。
バックハンドドライブはどんな場面で使うべきか
- レシーブ後のチャンスボール
- 相手の甘いツッツキ
- ラリー中の切り返し
無理に強打せず、つなぎと攻撃の中間技術として使うのがポイントです。
戦術理解はこちら
👉卓球の基本戦術 9パターン
サーブ・3球目攻撃への応用
バックハンドドライブは3球目攻撃でも有効です。
- 回転を見てすぐドライブ
- 横回転サーブへの対応
- 先手を取る意識
関連ページ:
バックハンドドライブで下回転を打つ方法
下回転に対するバックハンドドライブは、多くの初心者が苦戦するポイントです。
下回転を打つときのポイント
- ラケット角度をやや開く
- 打点を少し早めに取る
- スイングは「下→前」を意識
強く振ろうとせず、回転を持ち上げる意識が安定につながります。
ツッツキ処理の基礎も重要です
👉卓球ツッツキの基本とコツも合わせて確認してください。
なぜ下回転は難しく感じるのか?
下回転はボールの回転が下方向に作用するため、
そのまま打つと
- ネットにかかりやすい
- 前に飛びにくい
- 手打ちになって威力が出にくい
という特徴があります。
フォアドライブの記事でも、下回転に対してはラケットをやや開いて回転を持ち上げる意識が重要だと解説されています。
下回転対応のバックハンドドライブ基本フォーム
ラケット面の角度と回転の捉え方
- 下回転のボールは、**ややラケットを開く角度(45度前後〜やや開き)**を維持
- 打点が低く沈みやすいので、体のやや前方で早めに捕らえる
打点が後ろすぎたりラケットを被せすぎると、ボールがネットにかかりやすくなります。
上回転とは角度とタイミングが異なるため、体の前でボールを捉える意識が重要です。
スイングの方向とインパクト
下回転に対しては次の流れが安定します:
- 膝を軽く曲げて低い構え
- 肘を体の前に保った状態
- スイングは 下→前→やや上
- 体全体でスイングする意識
単純に上に振り上げるのではなく、前に押し出す力を使うことが安定性と威力アップにつながります。
卓球のバックハンドドライブ、対上回転と対下回転との違い
対下回転の場合、頂点に達した後、下に落ち始めたタイミングを狙う
相手がドライブなどで上回転ボールを打ってきた時には、打球点はボールが頂点に達したときに打つのが良いですが、相手がカットボールなどの下回転ボールを打ってきた場合には、打球点を少しずらす必要があります。この場合の打球点はボールがバウンドして頂点に達した後、下に落ち始めたタイミングを狙います。
なぜなら、ボールがバウンドの頂点の段階では下回転の回転力が弱まっていないためです。
頂点から落ち始めた時を狙うことで、下回転の回転力に負けない強力な上回転をかけることができます。

ラケットの角度
対下回転に対するラケットの角度は垂直気味に変化させる
対上回転の場合、ラケットの角度は45度で、ややボールにかぶせ気味です。
ただ、対下回転の場合、同じ45度で打ってしまうと下に落ちようとする下回転の回転力に左右されてしまい、ネットにかかりやすくなってしまいます。
そのため、下回転をバックハンドドライブで打つ場合はラケットの角度を45度から垂直ぎみに変化させていくと良いでしょう。
ラケットの角度を垂直気味の状態で、上にこするようにスイングしていきます。
そうすることで、下回転の回転力を弱められ、上回転をかけやすくなります。

実戦的な練習法
① 下回転ツッツキ → バックドライブ練習
- パートナーにツッツキ(下回転)を出してもらう
- バウンド後、頂点に達した後のわずかなタイミングでバックハンドドライブ
- 無理に力まず、回転を上に持ち上げる意識
ポイント
- 裏面打法や重心移動も意識する
- ネットを越す高さを確保する
この練習は「打点の取り方」と「ラケット角度の調整」を身に着ける最短方法です。
② 回転量を調整した反復練習
下回転が急すぎる場合も失敗の原因となります。
最初はゆるめの下回転で練習し、徐々に回転量を上げていくと、フォームの安定に繋がります。
ツッツキとの使い分け
バックハンドドライブで下回転に対応する際、次の判断が基本になります:
- 強い下回転 → ツッツキで確実に返す
- 軽い下回転、浮きがある球 → バックハンドドライブ
この使い分けは、バックハンドドライブを戦術的に活かすうえで非常に重要です。
🔗 回転理解はこちら
👉 卓球の回転の基本|上回転・下回転の仕組み
下回転が強い場面では、無理にドライブせずツッツキで安定させる判断も重要です。
👉 卓球ツッツキの基本とコツも合わせて確認してください。
下回転対応ができるとバックハンドが武器になる理由
下回転をバックハンドドライブで安定して返せるようになると
- レシーブからそのまま攻撃に転じられる
- 相手のサーブやカット戦術への対応力が高まる
- ラリー全体の主導権を握りやすくなる
といったメリットがあります。
フォアドライブと同様に回転の仕組みとスイング連動を意識しながら練習することがカギです。
まとめ|下回転バックハンドドライブのコツ
- ラケット面はやや開く(ただし極端に大きくはしない)
- 打点は沈む前で体の前方
- スイングは下→前→やや上
- 下回転球は強打よりも回転と安定性重視
バックハンドドライブ向けラバーの選び方
バックハンドドライブでは、回転と安定性のバランスが重要です。
初心者は以下を重視しましょう。
- 回転がかけやすい
- 球持ちが良い
- コントロール性能が高い
ラバー選びは技術全体と深く関係します。
回転量を重視する場合は、
👉バックハンドドライブで回転がかかりやすい卓球ラバー
を選ぶのも安定への近道です。
技術全体を把握したい方は、
👉卓球の基本技術カテゴリを参考にしてください
よくある質問(FAQ)
バックハンドドライブは初心者でも習得できますか?
はい。基本フォームと回転の仕組みを理解すれば、初心者でも十分習得可能です。
ラケット角度は何度が良いですか?
目安は約45度ですが、回転や高さに応じて微調整します。
上回転と下回転の違いは?
上回転は前に伸びやすく、下回転はネットにかかりやすい特徴があります。
バックハンドドライブが安定しない原因は?
打点の遅れ、重心のズレ、ラケット角度のミスが主な原因です。
威力を出すにはどうすれば良いですか?
下半身と体幹を使い、肘と手首を連動させることが重要です。
ツッツキとドライブの使い分けは?
下回転が強い場合はツッツキ、攻撃できる球はドライブを選びます。
バックハンド向けラバーはどう選びますか?
回転がかかりやすく、安定感のあるラバーを選びましょう。
バックハンドドライブは、ラリーだけでなく3球目攻撃の主力技術としても重要です。
👉 卓球の3球目攻撃基本の5パターン を理解すると、実戦での使い所が明確になります。
まとめ|バックハンドドライブは安定が最優先
バックハンドドライブは、
正しいフォーム・回転理解・継続練習で必ず上達します。
最初は威力よりも安定を重視し、
「入るバックドライブ」を武器にしていきましょう。
バックハンドドライブは、初心者にとって難しく感じやすい技術ですが、
正しいフォーム・ラケット角度・回転の仕組みを理解すれば、誰でも安定して身につけることができます。
特に重要なのは、
- 肘を支点にしたコンパクトなスイング
- 手首を使いすぎず、体の回転と連動させる意識
- 上回転・下回転を見極めたラケット角度の調整
これらを意識することで、
「入らない」「威力が出ない」といった悩みは大きく減っていきます。
また、バックハンドドライブは単体の技術ではなく、
ツッツキ・レシーブ・3球目攻撃・戦術選択と強く結びついた技術です。
基礎が固まるほど、ラリーの主導権を握れる場面が増えていきます。
フォームや回転の理解をさらに深めたい方は、
👉 卓球の基本技術カテゴリ
から関連技術をあわせて学ぶことで、バックハンドドライブの完成度も一段と高まります。
まずは安定性を重視し、
**「回転をかけて確実に入れるバックハンドドライブ」**を目指していきましょう。





